昭和のテレビばなし 【カラー】マーク その3
しばらく時間が経ってしまいましたが、【カラー】マークのお話、続きです。
日本テレビの【カラー】マーク
日本テレビの、局のイメージとして思い出されるのは「鳩」です。オープニング・クロージングアニメは開局当時から「鳩の休日」でしたし、「ガキ使・七変化企画」で笑った人が払う罰金の募金先は「愛の小鳩事業団(日本テレビ小鳩文化事業団)」です。そんな日テレらしく【カラー】マークにも「鳩」があしらわれています。
こちらは1968年に日テレで初めてカラー放送されたドラマ、浜畑賢吉さん主演「進め!青春」(タイトル模写)。そして、左下にあるのが日テレの【カラー】マークです。鳩が可愛くデザインされていますね。実はこのロゴは下の広告から取ったもので、実際のテロップはこの通りではありませんが、雰囲気は伝わるかなと思います。
(画像は「ジャパンアーカイブズ」からお借りしました)
広告の左下の【カラー】マークには、丸のラインにRGB(赤緑青)の色がついています。カラー広告だから色がついているのかと思ったのですが、実際使用されたテロップにも色がついているものがあったようです。
日テレのカラーマークだけど…?
日テレは鳩の【カラー】マークで決まり!…と思っていたある日、Twitterのフォロワーさんから「シャボン玉ホリデーに、こういうのがありましたよ」と、教えていただきました。
「シャボン玉ホリデー」は私の大好きな番組で、小さい頃本当によく見ていました。歌あり、ダンスあり、コントありで毎回すごく楽しかったのを覚えています。教えていただいたのは第549回(1972年の初め頃?)「雪とプールでピーナッツ」の時のものです。
これはタイトル模写(ロゴの部分は昔の方が好きなので勝手に変えています)。
本題の【カラー】マークがこちら。
あれ?日テレなのに「鳩」のマークじゃないですね。丸囲みに【カラー】マークです。ただ、このすぐ後に、
この牛乳石鹼の牛のマークが出てきます。丸囲みを合わせているようです。
それからしばらくして、こんなマークも発見しました。同じく「シャボン玉ホリデー」、放送時期は前後しますが、第215回(1965年7月11日)の時の【カラー】マーク(厳密にいうと【カラー放送】マーク)です。
これは、「カラー放送」の部分が写植(角ゴシック)の文字なので、厳密に言うと、これまでのデザイン化された【カラー】マークとは違うのかもしれませんが、四角く枠囲みをしてマーク状にしているので、【カラー】マークと言ってしまっても良いのかなと思います。
そしてこちらも【カラー放送】マークの後に「牛乳石鹼」のロゴが出てきます。枠囲みのサイズも【カラー放送】に合わせています。
さて、こうなってくると(ここからは私の想像というか妄想なのですが、笑)、丸囲みのマークも、四角の枠囲みのマークも、提供の牛乳石鹼のマークに合わせて作った「シャボン玉ホリデー」だけの特別な【カラー】マークなんじゃないかと思えてきました。もしそうなら、なんとも遊びごころがあって楽しいですよね。
そして、もしかしたら他にも色んな番組で、それぞれ違った【カラー】マークが存在したのかもしれません。妄想は膨らんでいくばかりです(笑)。これはまだまだ探さなければいけないと、決意を新たにした次第です。
…と、ここまで勝手に盛り上がっていますが、「シャボン玉ホリデー」の資料を提供してくださったフォロワーさんは「ネットしていた地方局のマークかもしれないです」とも仰っていて、私もその可能性は捨てきれないと思っています。なにしろ昔のことで資料が少なく、検証することが難しいので何とも言えないところではあるのですが、もし真相が分かれば、ぜひまた後日お知らせしたいと思います。
また、実はこのほかに、地方局の専用【カラー】マーク(その局だけのマーク)の資料を発見しましたので、これもまた模写ができたらお目にかけたいと思います。
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