昭和のテレビばなし 【カラー】マーク その1

2020年11月20日

スポンサーリンク

いつもは手書きテロップや手書き文字についてお話しているのですが、今回は昭和のテレビばなし、ということで【カラー】マークについてのお話をしたいと思います。

私が5歳児だった1970年ごろ、家のテレビはまだ白黒でした。日本では1960年9月10日にカラー放送の本放送が開始されましたが、本格的に普及が始まったのは1968年ごろからだそうです。このころはカラーと白黒の番組が混ざって放送されていたので、カラー放送には画面の右下のあたりに【カラー】というマークが表示されていました。今で言う【字幕放送】や【データ放送】のマークのようなものです。【ステレオ】や【二か国語】のマークのようなものと言った方がピンとくる方も多いかもしれません。

カラーテレビの普及は【カラー】マークのおかげ?

さて、そんな白黒とカラーの放送が混ざりあった時期に、カラー放送を判別するために付けられていたのが【カラー】マークです。考えてみると、当時すでにカラーテレビで見ている人は、【カラー】なんて付いてなくても色が付いてるから見りゃ分かるんですよね(笑)。ということは【カラー】マークは白黒テレビの人に向けて出していたと言えます。この番組は【カラー】ですよ、【カラー】だからカラーテレビで見ましょうね、ということだったのです。1968年頃から急激にカラーテレビが普及するのに【カラー】マークは一役買っていたといっても過言ではないでしょう。

で、当時5歳児の私も、まんまとその作戦にハマった一人でした(笑)。マンガ(当時はアニメではなくマンガ)に出てくる【カラー】マークを見て、「そっか、これ本当はカラーなのか。いいなぁ~。カラーで見たいなぁ~。ねぇおとうさ~ん、カラーテレビ買ってよぉ~」とねだり、父は「やかましい!黙って見とれっ!」と怒鳴って終わるというのがいつものパターンでした。ちなみに、父が根負けし、私の家がカラーテレビになったのは小1の時でしたが、その時の嬉しさといったらなかったです\(^o^)/

【カラー】マークは残っていない?

知らない間に恩恵を受けていた(かもしれない)【カラー】マークですが、実は資料(動画や静止画)があまり残っていません。というのも、当時のスーパーは放送中の番組に生で付けていたので、同時録画をしてない限りスーパーが付いた映像は残っていないのです。当時はテープも高く、放送局でもテープは上からどんどん録画して、古い番組は消されていきました。私もなかなか見つけることができなかったのですが、たまに番組公式のHPやYouTubeを見ていると突然出てきたり、なにげなくネットを見ていて静止画を見つけることもあったりして、やっといくつか集めることができている状況です

NHKの【カラー】マーク

【カラー】マークにはテレビ局ごとに独自のデザインがあります。おしゃれなものもあったりして、見比べてみると結構楽しいので、ここでご紹介していきたいと思います。まずはNHKの【カラー】マークから。

実は私が【カラー】マークを集めるきっかけになったのが、2017年のNHK朝ドラ「ひよっこ」でした。ドラマの中で、主人公のみね子が急遽テレビの生CMの代役をやるという回がありましたが、そのときの劇中番組が「夜のきまぐれショー」というもので、タイトルの右下には【カラー】マークが付いていました。

「夜のきまぐれショー」タイトル模写。タイトルの文字もすごくおしゃれで素敵なのですが、私はこのマークを見て「おお、これだ!これこれ!」と子供の頃の記憶が鮮明によみがえりました。NHKの【カラー】マークはこの形で統一されているようです(もふもふ調べ。違うのがあったらすみません)。

こちらはそのあと見つけた「第20回NHK紅白歌合戦」のタイトル(模写)。【カラー】マークは「夜のきまぐれショー」と同じです(手書きなので、品質にバラツキがあるのはご容赦ください、笑)。

※昔の紅白歌合戦のロゴについても書いています。興味ある方はこちら

実際のマークは一枚ずつ手書きしていると大変なので、「清刷り」(ロゴをきれいに書き起こしたもの)を写真に撮って紙焼きで同じものをたくさん作っていたか、「インレタ」(こすって貼るシールのようなもの)を作って貼っていたのかなと思いますが、どうでしょうか。

カラーのものも

私の記憶にある【カラー】マークは生放送にスーパー付けのものなんですが、こういった番宣用のトリキリテロップもありました。

こちらは「番組のおしらせ」の中で使われていたものの模写です。イラストの雰囲気がなんとも懐かしく、グッときます。さてこの【カラー】マーク、写真が良くないので黒っぽく見えてしまってますが、ベージュバックに焦げ茶色で書かれています。左のこけしのようなオブジェの色と同じ焦げ茶色を使っているので、マークもひとつひとつ手書きで書いていたのかもしれません。

貴重な資料発見!

NHKのホームページ(NHKアーカイブス)に、実際使われていた【カラー】マークの貴重な画像がありましたので、ここで紹介させていただきます。

若さとリズム(1965~1966)

歌のグランド・ショー(1964~1968)

歌のメリーゴーラウンド(1964~1968)

この【カラー】マークを見ると、子供の頃ワクワクしながらテレビにくぎ付けになっていた時の感覚がよみがえってくるようです。番組のロゴもどれもイキイキとしていて、当時のテレビの楽しさが伝わってきますね。

 

次回は民放テレビ局の【カラー】マークをご紹介します。お楽しみに!

スポンサーリンク

スポンサーリンク