「おれ、ゴリラ。」と「金のエンゼル」の思い出

先日、私のところに宅配便が届きました。

なんか通販でも頼んでたっけ?と思って受け取ってみると、送り主は以前お邪魔させてもらった「日本海食堂」の店長さんでした。日本海食堂さんは、富山にある昭和の香り漂うドライブインです。(以前書いた日本海食堂さんの話はこちらからどうぞ)。

「おれ、ゴリラ。おれ、景品。」

これはまたマニアックな箱(笑)。でも日本海食堂の店長さんだし、まさかね…と思って開けてみると、

!!!!!

うわー、本物の「おれ、ゴリラ。」だー!!!!!

かわいい…。

後ろ姿に哀愁が(笑)。

なにこれ嬉しい~、嬉しすぎる!!!!!

「おれ、ゴリラ。」は、私が小さい頃に欲しくてたまらなかった、明治チョコレートの景品の復刻版です。明治ミルクチョコレートが、2016年に発売90周年を迎えることを記念して再びキャンペーンをした時のもので、その姿は当時のイメージを残しつつ、現代風に可愛く再現されています。調べてみると、最初のキャンペーンは1972年、私が小学1年生のときでした。

1972 年の「おれ、ゴリラ。」キャンペーンとは・・・

1972 年に、板チョコ「明治ミルクチョコレート」の拡売を目指し 12 週にわたって展開した「おれ、ゴリラ。」キャンペーン。明治の板チョコの包み紙 100 円分で一口として応募すると、「おれ、ゴリラ。」のぬいぐるみが、12週にわたり、毎週1,000名、総計12,000名に当たるというもので、応募総数は 350万通を超え、板チョコの販売率もアップ。キャンペーンとして大成功をおさめました。キャンペーン開始前には、東京・銀座をはじめ、各地の歩行者天国に「おれ、ゴリラ。」を出現させるなど、さまざまなピーアール展開がされ、瞬く間に「おれ、ゴリラ。」は一躍人気モノとなり、伝説のキャンペーンとして名を残しました。

2016年9月9日 株式会社 明治 プレスリリースより

おれゴリラ広告

当時の新聞広告。復刻版と比べると、ちょっと野性味があります。

テレビのCMでは、ゴリラのぬいぐるみがコマ撮りアニメーションで動きながら「おれ、ゴリラ。おれ、景品。おれ、社長の代理。」としゃべっていました。ゴリラの声を三遊亭圓歌(当時は歌奴)師匠がやっていたのまで覚えています。当時の日本中の子供が欲しがっていたといっても過言ではないでしょう。私も本当に欲しくてたまらなかったのですが、1回の応募くらいで当たるわけもなく、ただただうらやましく思っていたのでした。

その「おれ、ゴリラ。」が、ウン十年の時を経て私のところへやってきたのです。嬉しくて嬉しくて、届いてからしばらく家で抱きかかえていました(笑)。でも、うちの猫がゴリラを怖がって寄り付かなくなってしまったので、家で一番よく見えるところに飾ることにしました。

でも、なぜわたしにこんな貴重なものを?

送られてきた箱の中には他に、富山産のビッグサイズの梨と、富山限定白えび味の堅あげポテト、そして手紙が入っていました。私が以前お店にお邪魔した時のお礼に“静止画CM風手書きテロップ”を作ったんですが、そのお返しにと、私が昭和のものが好きだということで、これをチョイスしてわざわざ送ってくださったということでした。

でも、やはりこんな貴重なものをもらってしまって本当に大丈夫なのか?と心配になったので、後日店長さんに確認したところ、なんと5頭持っているうちの1頭だったそうです。さすが日本海食堂の店長さん、恐るべきコレクターです。たくさんいるから1頭くらい良いよねというわけではありませんが、ちょっと安心したので、それでは遠慮なくと養子にもらうことにしました(笑)。店長さん、本当にありがとうございました。大切にします!

金のエンゼル

さて、「おれ、ゴリラ。」をいただいて、そうそう、景品といえば…と、思い出したことがあります。

(写真は森永製菓チョコボールヒストリーより)

お菓子の景品で有名なのが、森永チョコボールでもらえる「おもちゃのカンヅメ」です。

私が幼稚園の頃、初代「おもちゃのカンヅメ」キャンペーンが始まりました。今もやっている、歴史の長いキャンペーンですね。チョコボールの箱のくちばしに付いているエンゼルを、金なら1枚、銀なら5枚集めると「おもちゃのカンヅメ」がもれなくもらえます。今の子供たちもそうだと思いますが、当時の子供たちはみんな欲しがっていました。カンヅメの中身は秘密で、当たった人だけのお楽しみというのも、子供たちの心をくすぐるポイントでした。

私もおもちゃのカンヅメ欲しさに、チョコボールをよく親に買ってもらっていました(もちろんチョコボール自体も好きでしたよ、笑)。ある日、買ってもらったチョコボールのくちばしを上げると、な、な、なんと「金のエンゼル」が出たのです!あの「おもちゃのカンヅメ」がもらえる「金のエンゼル」だー!!!

あまりの嬉しさに私は舞い上がり、近所の友達に見せようと、くちばしをちぎってズボンのポケットに入れて家を飛び出しました。田舎なので、田んぼのあぜ道を越えたり草むらのような裏道を通ったりして、なんとか友達の家に着いたのですが、その日に限って友達の家は留守でした。

仕方なく引き返そうとポケットに手を入れると…ない!「金のエンゼル」がなくなっていたのです。きっとあぜ道や草むらを通っているうちに落としたんだと思い、帰り道を目を皿のようにして探しましたが、結局見つけることはできませんでした。なぜあの時箱からちぎってしまったんだろうとか、見せに行かずに家に置いておけば良かったとか、さんざん後悔しましたが、あとの祭り。まあ、自分が悪いんですが、あの時のことを思い出すといまだに悔しいです(笑)。「おもちゃのカンヅメ」の中身、見たかったなぁ…。

当時のパッケージ。私にとってはなじみ深い、スリムなキョロちゃん。(写真は森永製菓チョコボールヒストリーより)

あれから数えきれないくらいチョコボールを買いましたが、「金のエンゼル」は後にも先にもあの1回しか出たことがありません。「銀のエンゼル」は、このあとも何度か出たことがありますが、カンヅメの中身も変わっていき、だんだん興味が薄れていってしまいました。そのうち、せっかく出た「銀のエンゼル」も無くしてしまったりで、結局今まで一回も「おもちゃのカンヅメ」をもらうことなく現在に至っています。

ちなみに、今もらえるのはこれだそうで。なんかものすごくメカニカルになっていますね(笑)。でんじろう先生監修だそうです。「おもちゃのカンヅメ」も、時代とともに変わっていくんですね。

(写真はチョコボールHPふしぎなキョロちゃん缶より)